- 大雨や台風が年々ひどくなっている
- 今のうちから大雨や台風に備えられないだろうか?
- 家・家族を守るために、家庭でできる水害対策を知りたい
- すべてではないしろ、被害を最小限に抑えたい
- いざというときに動けるように、水害対策方法を教えてほしい
そんなお悩みを解決します。
- 水害の種類について分かる
- 家庭でできる水害対策が分かる
- 台風や洪水に備える方法が分かる
洪水などの水害が怖いけど、なにから始めたらいいのか分からない人も多いでしょう。
水害に遭ったことがないなら、なおさら分からないですよね。
災害対策として、各家庭が当たり前のように水害に備えるべきでしょう。
大雨や台風が年々ひどくなっていて、毎年のように大きな被害になっているからです。
本記事では「水害とは」「家庭でできる水害対策」「台風や洪水に備える工夫」を紹介します。
今日から使える水害対策が分かり、明日には備えるべき水害対策に手をつけられます
水害とは|起こる原因から水害対策に備えよう
水害とは「大雨などで水が多くなりすぎ、あふれて氾濫して起こる災害」のことです。
代表的な水害には、以下のようなものがあります。
- 洪水
- 浸水
- 冠水
- 土石流
- 土砂崩れ
- 山崩れ
- 崖崩れ
水害が起こる原因は、おもに以下4つです。
- 台風や集中豪雨などの天候
- 河川流域や低地といった地形
- 排水の不備
- 人工的に作られた土地
そして水害には、大きく分けて3種類あります。
- 外水氾濫
- 内水氾濫
- 都市型氾濫
外水氾濫
外水氾濫とは「大雨などで河川の水かさが増してしまい、水位が上がったことで起こる氾濫」のことです。
河川の近くにあるエリアで起こりやすい特徴があり、内水氾濫よりも被害が出るまで時間がかかります。
ニュースで「川には近づかないでください」と注意喚起しているのは、この外水氾濫が起こる可能性があるためです。
水位が上がると川の水があふれだし、流されてしまうこともありますので、大雨のときは川に近づかないでください。
内水氾濫
内水氾濫とは「市街地に大雨が降った際、下水道や排水路・側溝など、雨水の排水の処理が遅れることによって起こる氾濫」のことです。
ニュースでマンホールから水が噴出している光景を見たことはありませんか?
それが「内水氾濫」です。
おもに排水が追いつかないほどの大雨が降ったことで起こる水害ですから、大雨時はマンホールなどには近づかないようにしましょう。
都市型氾濫
近年新たに加わったのが都市型氾濫です。
都市型氾濫とは「東京・大阪・名古屋などの都市圏で起こる内水氾濫」のことです。
道路の表面がアスファルトやコンクリートで舗装されていることが多いため、雨水が地面に浸透しにくいために起こります。
降った雨が下水道や河川に直接流れていきやすいのです。
地球温暖化による影響で、集中豪雨やゲリラ豪雨が起こりりやすく都市型氾濫となってしまいます。
床上浸水と床下浸水の違い
台風や大雨の影響で「床上浸水」「床下浸水」という言葉と聞くようになりました。
ではこの違いはなんなのでしょうか?
「床上浸水」「床下浸水」の違いは以下のとおりです。
床上浸水 | 床上浸水とは建物の床上にまで水が入り込むこと |
床下浸水 | 洪水や津波などにより建物の床下にまで水が流入すること |
一般住宅の場合、浸水した水深が0~50cm以下が床下浸水。
浸水した水深が0~50cm以上になると床上浸水と認定されます。
家庭でできる水害対策
水害の種類について理解したら、水害対策について知っておきましょう。
対策できると、いざ水害に遭っても被害を最小限に抑えられるからです。
家庭でできる水害対策は以下7つです。
- 天気の最新情報をチェック
- 洪水による浸水対策
- 排水口をふさいで逆流防ぐ
- 貴重品をまとめておく
- 車を移動させる
- 避難場所・ハザードマップを確認する
- 防災グッズの必需品を揃えておく
今日できるものから、明日から始められるものまで紹介します。
水害が起こってからでは間に合いませんので、今できることをしましょう。
天気の最新情報をチェック
天気の最新情報を知っておきましょう。
天気の状況を知っておくと、先回りして水害に備えられるためです。
以下のような情報を集めておくと、どんな水害が近づいていくるのか分かります。
- 天気予報
- ハザードマップ
- 洪水
- 浸水
- 冠水
水害の規模が分かっていれば取るべき対策も変えられますから、最新情報に目を光らせてください。
スマホアプリの「Y!防災速報」ならプッシュ通知で知らせてくれるので便利に素早く情報収集できます。
ハザードマップはハザードマップポータルサイトで確認するのが良いでしょう。
災害対策は情報が命ですので、常に最新情報がはいってくる状態を作ってください。
洪水による浸水対策
洪水による浸水対策を考えておきましょう。
災害後も生活しなければいけないので、被害を最小限にしないと日常生活に戻りにくいからです。
一軒家やマンションの1階に住んでいる人は、玄関からの浸水を防ぐため「土のう」が必要です。
「水で膨らむ簡易土のう」もありますから、今のうちに買っておきましょう。
もし土のうがない中で浸水しそうになったら「水のう」でも大丈夫です。
ごみ袋やポリ袋に水をいれれば、浸水を防ぐ「水のう」になります。
排水口をふさいで逆流防ぐ
大雨の際は、排水溝をふさぐことが重要です。
トイレや洗面所の排水溝から、水が逆流するかもしれないからです。
川などの水位が上がったことにより、下水道などの排水が追いつかない可能性があります。
そのため家の中の排水溝から逆流していまうのです。
ごみ袋やポリ袋に水をいれた「水のう」で排水溝をふさぎましょう。
貴重品をまとめておく
貴重品はなるべくまとめて保管し、すぐに持ち出せるようにしましょう。
避難が必要になったときにすぐ持ち出せないと、逃げ遅れたり水で貴重品が流されてしまうからです。
貴重品は人によってさまざまですが、最低でも以下のような貴重品はまとめておくべきです。
- 財布
- 通帳
- 印鑑
- 薬
- ペット用品
災害時は停電し、普段電子マネーやクレジットカードが利用できないので現金が必要です。
災害時には通帳がなくてもお金を引き出せますが、あるに越したことはありません。
そのため貴重品はまとめて保管して、持ち出せるようにしておきましょう。
車を移動させる
車を所有している場合、移動できるうちに高台に移動させましょう。
洪水で流されるかもしれないし、水に浸かったせいで故障してしまうかもしれないからです。
しかし無理は禁物です。
車を優先するあまり、かえって危険な状況になることもあります。
命がなによりも大切ですから、車は最悪諦めるつもりで、状況を見て早めに行動してください。
避難場所・ハザードマップを確認する
避難場所は必ず確認しましょう。
洪水などで水位が上がってきたら、すぐに避難するべきだからです。
避難場所が分かっていればすぐ動けます。
しかし避難場所が分からないと、一旦調べなければ避難できないので逃げ遅れにつながることも。
そのため避難場所はあらかじめ把握しておくようにしましょう。
またハザードマップの確認も忘れないようにしてください。
どんな災害が起こる可能性があるのかを知っておくだけで、気持ちの準備や避難にもう役立ちます。
避難場所は以下3つの方法で確認できますので、探しやすい方法で確認してください。
- Yahoo!天気・災害
- インターネットで「(住んでいる地域名) 避難場所」を検索
- ハザードマップポータルサイト
防災グッズの必需品を揃えておく
防災グッズはなにも起きていないときこそ備えておくべきです。
災害が起こったときに用意しようとしても遅いからです。
最低限必要な防災グッズは以下のとおりです。
- リュック
- 保存水
- 非常食
- スマホ
- モバイルバッテリー
- 手回し充電ラジオ
- マスク
- 体拭きシート・ウェットティッシュ
- 簡易トイレ
- 圧縮タオル
- ホイッスル
- アルミブランケット
- レインコート
- 現金
- 顔写真付き身分証明書のコピー
それぞれどんな防災グッズが必要なのか、最低限必要な防災グッズの中身リスト15選|保管場所とお得な買い方も解説で詳しく紹介しています。
ただし家族構成によって揃えるべきものが違うので、以下の記事を参考に防災グッズを揃えてください。
台風の備え|洪水に備える工夫を意識しよう
近年、台風や洪水による水害被害が増えてきました。
そのため水害対策として、台風や洪水・大雨に備える工夫が必要です。
なにも起こっていない今のうちに、以下のように工夫しましょう。
- 家族の集合場所・連絡手段を決める
- 水害対策グッズを用意する
- 防災グッズリストを作成し、必要なものを見える化する
- 台風に備えて食料を備蓄する
家族の集合場所・連絡手段を決める
家族と事前の集合場所と連絡先を決めておきましょう。
災害が起こったときに離ればなれになる可能性が高いためです。
たとえば、以下のような手段が有効です。
災害用伝言ダイヤル | 局番なしの「171」に電話をかけると伝言を録音でき、自分の電話番号を知っている家族などが、伝言を再生できる |
災害用伝言板 | 携帯電話やPHSからインターネットサービスを使用して文字情報を登録し、自分の電話番号を知っている家族などが、情報を閲覧できる |
あらかじめ避難場所を決めておき、そこに行けるなら良いのですが、ときには集合場所にすぐ向かえないこともあります。
そのため連絡手段を決めておくと、万が一のときも安心して行動できます。
大切な家族との連絡手段を今のうちに相談しましょう。
水害対策グッズを用意する
水害対策グッズを用意しておきましょう。
たとえば、以下のような対策グッズが有効です。
- 土のう
- 水のう
- ロープ
- レインコート
また水害対策用防災セットがあるとなお良いのです。
すべてをイチから揃えるのは大変ですから、防災セットも利用しつつ、必要なものを追加していきましょう。
水害対策用防災グッズは~水害対策に特化した防災バッグOTE(On The Exit)~
防災グッズリストを作成し、必要なものを見える化する
防災グッズを用意したら、リスト化して管理するのがおすすめです。
「いざというときに使えない」を防げるからです。
防災グッズを用意したはいいけど、管理していなかったせいで「いざというときに使えなかった」はよくあること。
防災グッズは用意してからが重要です。
- なにが必要か
- なにが足りていないか
- いつ買ったものか
上記を完璧に管理する必要はありませんが、見える化は必要です。
防災グッズを用意したらリスト化して、いざというときに備えてください。
台風に備えて食料を備蓄する
災害対策として食料備蓄はしておくべきです。
水害で食料や物資が手に入りづらくなってしまう可能性が高いからです。
備蓄する非常食は「3~7日分」用意するのが推奨されています。
家族や個人によって好みが変わりますが、以下のような非常食を備蓄していると良いでしょう。
- 保存水
- 野菜ジュース
- アルファ米
- おにぎり
- レトルト食品(乾麺、カップ麺、カレーなど)
- 缶詰(ツナ、サバ、いわしなど)
- ドライフルーツ
- えいようかん、チョコえいようかん
- 保存用ミレービスケット缶
また非常食はローリングストックがおすすめです。
ローリングストックとは「普段から使える備蓄食料を多めに買って、使った分を買い足す」方法です。
ローリングストックの方法や向いている非常食については、備蓄食料のおすすめは「ローリングストック」|もしもに無理なく備えるで詳しく解説していますので、参考にしてください。
家庭でできる水害対策まとめ
以上が「水害とは」「家庭でできる水害対策」「台風や洪水に備える工夫」でした。
最後に本記事の内容をまとめておきます。
水害とは
- 「大雨などで水が多くなりすぎ、あふれて氾濫して起こる災害」のこと
- 水害は外水氾濫、内水氾濫、都市型氾濫の3種類
家庭でできる水害対策7つ
- 天気の最新情報をチェック
- 洪水による浸水対策
- 排水口をふさいで逆流防ぐ
- 貴重品をまとめておく
- 車を移動させる
- 避難場所・ハザードマップを確認する
- 防災グッズの必需品を揃えておく
洪水に備える工夫
- 家族の集合場所・連絡手段を決める
- 水害対策グッズを用意する
- 防災グッズリストを作成し、必要なものを見える化する
- 台風に備えて食料を備蓄する
大雨・台風による災害はとても怖い
2021年現在、毎年台風や大雨による被害が起こっています。
そして災害の規模は大きくなっており、もはや命を守るための行動が必須になってきました。
普段は分かりにくいですが、水による自然災害は恐ろしく、もし洪水に巻き込まれてしまうと逃げることは難しいのです。
そして水が近くまでやってきたときに慌てても手遅れなのです。
ですからなにも起こっていない今こそ、水害対策のために行動しましょう。