- 備蓄品って「何を」「どれくらい」備えればいいの?
- 最低限必要な備蓄品を知りたい
- 備蓄するのは難しそう
- 簡単に備蓄品を揃える方法はないの?
そんなお悩みを解決します。
- 備蓄品の基本が分かる
- 備えるべき最低限の備蓄品が分かる
- 備蓄品の簡単な備え方が分かる
「備蓄」という言葉は知っているけど、何をどうしたらいいかまでは分からないですよね。
この記事ではそんな人に向けて『備蓄品の基本』『備えるべき備蓄品』『備蓄品の簡単な備え方』を解説します。
備蓄品を簡単に備えられるようになり、明日から備蓄に向けた行動ができるようになります。
そもそも備蓄品とは|今さら聞けない「備蓄の基本」
備蓄品とは、災害が発生した場合に備えておく飲料水や食料品のことを指します。
なぜなら、災害発生時はライフラインが止まってしまうかもしれないからです。
災害が発生すると
- 電気
- 水道
- ガス
などのライフラインが止まってしまうことがあります。
そうした場合に備えて、日頃から飲料水や食料品を備蓄しておく習慣を身につけましょう。
備えておきたい備蓄品
備えておく最低限必要な備蓄品は何かを知っておきましょう。
基準がないと「あれもこれも」になってしまい際限がないからです。
最低限必要な備蓄品の項目は下記の通りです。
- 保存水
- 非常食
- ポータブル電源(モバイルバッテリー)
- 簡易トイレ
- 防臭袋
- ウェットティッシュ
- 体拭きシート
- 歯磨きシート
- お湯のいらないシャンプー
- ウォーターバッグ
- カセットコンロ
- IHクッキングヒーター
- リアカー
いずれもライフラインが止まってしまった場合を想定しています。
思いつくままに用意するのではなく、「本当に必要な」備蓄品を知って備えましょう。
各備蓄品の詳しい選び方については別記事にまとめていますので、そちらを参考に備蓄品を用意してください。
どれくらいの量を備蓄するべきか
備蓄品は政府が推奨している「3〜7日分」を用意するのがひとつの基準です。
しかし無理のない範囲で、可能な限り多めに用意しておきましょう。
災害後、ライフラインの復旧に時間がかかるからです。
特に大規模災害が発生すると、ライフラインの復旧まで時間がかかります。
東日本大震災・阪神淡路大震災が発生した後、ライフラインの復旧までにかかった日数は下記の通りです。
ライフライン | 東日本大震災 | 阪神淡路大震災 |
---|---|---|
電気 | 6日 | 2日 |
水道 | 24日 | 37日 |
ガス | 34日 | 61日 |
大規模災害ではライフラインはすぐ復旧せず、避難生活が長期化する可能性が高いです。
政府が推量している備蓄量は「3〜7日」ですが、家族や家計の状況と相談し可能な限り多めに用意しておきましょう。
備蓄の考え方
備蓄品は家族に合わせて「何が必要か?」を考えましょう。
人によって必要なものが違うからです。
例えば、食料品の量や衛生品も人によって変わってきます。
- 食べざかりの高校生の息子がいる家庭→食料品が多めに必要
- 高齢の両親がいる家庭→入れ歯の洗浄・成人用おむつが必要
- 赤ちゃんがいる家庭→ミルク・離乳食が必要
- ペットがいる家庭→ペット用の水と食料品が別に必要
家族構成によって必要なものは変わります。
この記事でもそうですが、ネットや本に載っている備蓄品情報はあくまで基準です。
そのため、あなたの家族に合った備蓄品・備蓄量を考えて用意しましょう。
備蓄品を「無駄なく無理なく」簡単に備える方法
備蓄品を用意するときは、工夫しながら揃えましょう。
なぜなら、一気に備蓄品を揃えると負担になるからです。
防災対策として用意するのは備蓄品だけではなく、具体的には下記項目を順番に用意する必要があります。
- 持ち歩き用防災セット(防災ポーチ)
- 非常持ち出し用防災セット
- 備蓄品
これらを一気に用意しようとすると、費用も手間も大きくなってしまい、家計を圧迫しかねません。
そのため備蓄品を用意するときは『ローリングストック法』で工夫しながら備えましょう。
ローリングストック法
備蓄品は『ローリングストック法』を基本として考えましょう。
「無理なく無駄なく」簡単に備えられるからです。
ローリングストック法とは、下記の流れで備蓄をする方法です。
- 普段から使う食料品で、保存期間が長いものを多めに買う
- 賞味期限の早いものから消費していく
- 消費した分だけ買い足す
つまり『多めに買ったものを、使ったら、使った分だけ買い足す』方法ということです。
ローリングストック法であれば、普段から使っているものを多めに買っておくだけなので大きな負担にはなりません。
またローリングストック法には
- 普段から食べているものを備蓄できるので、災害時でも「いつもの味」を味わえる
- 賞味期限の早いものから消費するので、賞味期限の管理がいらない
上記2つのメリットがあり、無駄なく備蓄できます。
ローリングストック法であれば、「無理なく無駄なく」簡単に備えられるので、今日からローリングストック法で備蓄品を用意しましょう。
ローリングストック法に向いている備蓄品
ローリングストック法を紹介しましたが、すべてがローリングストック法に適しているわけではありません。
食料の賞味期限もそうですが、日常的に使わないものもあるからです。
ローリングストック法に適した備蓄品の特徴は
日常生活で日常的に消費する商品
上記のような特徴が大切です。
一例になりますが、具体的には下記のような商品が備蓄に適しています。
- 保存水
- 非常食
- 乾麺(パスタや蕎麦、カップ麺)
- フリーズドライ食品
- レトルト食品
- ドライフルーツ
- 日持ちする野菜(じゃがいも、玉ねぎ、かぼちゃ)
- 野菜ジュース
- ガスボンベ
- トイレットペーパー
- ウェットティッシュ
- ゴミ袋
非常時の生鮮食品は早めに消費する
生鮮食品は含んでいませんが、非常時は生鮮食品も備蓄品になります。
大切なのは「消費する順番」で、非常時には下記の順番で非常食を使っていきましょう。
- 生鮮品から
- 普段から使っている乾物
- フリーズドライ食品や非常食
上記順番で消費していけば、普段から使っている食料も無駄なく使うことができます。
ローリングストック法で備えておく量は?
ローリングストック法での備蓄量は「1週間分」を基準にしましょう。
あまり多く用意しすぎても消費しきれないからです。
この記事最初の方でも書きましたが、備蓄量の目安は「3〜7日分」です。
確かに大規模災害ではライフラインの復旧まで時間がかかるため、可能な限り用意できれば安心です。
しかし用意しすぎても家計を圧迫してしまいますし、消費しきれず無駄になってしまう可能性もあります。
そのため備蓄量は、無理なく無駄なく消費できるであろう「1週間分」を基準に備えましょう。
まとめ
以上が、『備蓄品の基本』『備えるべき備蓄品』『備蓄品の簡単な備え方』でした。
最後に本記事の内容をまとめておきます。
そもそも備蓄品とは
- 災害が発生した場合に備えておく飲料水や食料品のこと
- 電気・水道・ガスが止まってしまうために必要
備えておきたい備蓄品
- 保存水
- 非常食
- ポータブル電源(モバイルバッテリー)
- 簡易トイレ
- 防臭袋
- ウェットティッシュ
- 体拭きシート
- 歯磨きシート
- お湯のいらないシャンプー
- ウォーターバッグ
- カセットコンロ
- IHクッキングヒーター
- リアカー
どれくらいの量を備蓄するべきか
- 政府が推奨している「3〜7日分」がひとつの基準
- ライフライン復旧が長引く可能性もあるため、余裕があれば可能な限り多めに用意する
備蓄の考え方
- 家族に合わせて「何が必要か?」を考える
- 食べざかりの高校生の息子がいる家庭→食料品が多めに必要
- 高齢の両親がいる家庭→入れ歯の洗浄・成人用おむつが必要
- 赤ちゃんがいる家庭→ミルク・離乳食が必要
- ペットがいる家庭→ペット用の水と食料品が別に必要
備蓄品を「無駄なく無理なく」簡単に備える方法
- ローリングストック法を使う
- 『多めに買ったものを、使ったら、使った分だけ買い足す』
- 普段から使っているものを多めに買っておくだけ
普段の生活に少しだけ工夫するだけで備えられる
「防災対策」と聞くと、色々なものを用意しなければいけないと思われるかもしれません。
しかし備蓄に関しては『普段から使っているものを多めに買っておく』だけで、災害に備えることができます。
普段の生活に防災を組み組む工夫をするだけで「無駄なく無理なく」簡単に備蓄ができ、大切な家族への被害を減らすことに繋がります。
少しの工夫ができるかできないかで災害後の生活に大きな差が出ますので、今できることを少しずつ備えておきましょう。