【災害後を生き抜く】自宅避難に必要な備蓄品リスト一覧【日頃から備える】

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悩んでいる人
  • 備蓄品って何を揃えたらいいのだろう。
  • どれだけ用意すればいい?
  • 家のどこに保管すればいいの?

そんなお悩みを解決します。

この記事で分かること
  • 必要な備蓄品が分かる
  • どれくらいの量を備蓄すればいいか分かる
  • どうやって備蓄品を備えたらいいか分かる

いざ備蓄品を揃えようとしても、「何を」「どれだけ」「どうやって」揃えたらいいか分からないですよね。

この記事ではそんな人向けに『必要な備蓄品リスト一覧』を解説します。

この記事を読むと

用意するべき備蓄品が分かり、無理なく備蓄品を揃える方法が分かります。

備蓄品リスト一覧

備蓄品備える量保管場所
保存水1日1人3L×3〜7日分(9〜21L)+αクローゼットや押入れ、部屋の隅
非常食3〜7日分(1人3食〜21食)キッチンの棚や収納、各部屋など
ポータブル電源1つ収納
簡易トイレ1人1日5回分×3〜7日分トイレの棚や収納
防臭袋1家族2〜3パックトイレの棚や収納
ウェットティッシュ1人3セット防災リュックの中、洗面所の棚や収納
体拭きシート1人1セット防災リュックの中、洗面所の棚や収納
歯磨きシート1人1つ防災リュックの中、洗面所の棚や収納
お湯のいらないシャンプー1家族に1つ防災リュックの中、洗面所の棚や収納
ウォーターバッグ1人2〜3L入るもの防災リュックの中
カセットコンロ1家族1つ、ガスボンベ3本程度火気のないところ、室温の上がらないところ
IHクッキングヒーター1家族1つキッチンの棚や収納
リアカー1家族1つ玄関

備蓄品を備える量の目安

備蓄品リストでは、政府が推奨している3〜7日分の量を記載しています。

しかし備蓄品は無理のない範囲で、可能な限り多めに用意しましょう。

なぜなら、ライフラインの復旧に時間がかかってしまうからです。

東日本大震災・阪神淡路大震災の発生後、ライフラインが復旧するまでに要した日数は下記の通りです。

ライフライン東日本大震災阪神淡路大震災
電気6日2日
水道24日37日
ガス34日61日

大規模災害が発生すると、ライフラインの復旧まで時間がかかります。

なので日常生活の負担にならない範囲で、可能な限り多めに用意しましょう。

【災害時に備える】備蓄品リストの選び方を解説

上記に記載した備蓄品リストの選び方を知っておきましょう。

備蓄品を選ぶ際に注意してほしいポイントもありますので、それぞれご紹介します。

保存水

保存水の備蓄は最低でも3日〜7日分か、可能ならそれ以上を備蓄しましょう。

大規模災害が起きると、水が手に入りにくいからです。

「備蓄品を備える目安」でも説明しましたが、東日本大震災では水道が9割復旧するまで24日(3週間)かかりました。

給水車による支援はされましたが、大規模災害では長期に渡って水が手に入りづらい可能性があります。

また災害発生後、行政が支援体制を整えるのに時間がかかってしまうこともあり得ます。

そのため保存水は最低でも3日、できれば7日分、余裕があればそれ以上を用意しておきましょう。

市販の水と保存水は、下記のように保存できる期間が違います。

市販の水半年〜1年
保存水5年〜

保存水の保管場所

クローゼットや押入れ、部屋の隅

非常食

備蓄用の非常食は防災用非常食だけではなく、普段から使っている食材も備蓄品として備えましょう。

非常事態の中でも普段の味を食べられることで、安心を感じられるからです。

避難生活が長くなると、普段と同じものを食べたくなります。

普段から食べているものを非常食として使えることが、ストレス軽減にも役立ちます。

とはいえライフラインが止まってしまうかもしれませんので、防災用非常食も用意しておく必要もあります。

具体的には下記のよう非常食を用意しておきましょう。

  • アルファ米
  • パン
  • お菓子
  • レトルト食品(カップ麺、カレーなど)
  • 野菜ジュース

レトルト食品は、ガスや電気が使えなくても食べられるものを選びましょう。

災害時はストレスを抱えてしまうので、甘いものがあると心が落ち着きます。

また災害時は野菜不足に陥りがちなので、野菜ジュースも備えておくと良いでしょう。

非常事態に備えた非常食と、普段から使っている食材も備蓄品として用意してください。

非常食の保管場所

キッチンの棚や収納、各部屋など

ポータブル電源(モバイルバッテリー)

自宅避難用にポータブル電源を用意しましょう。

災害時に電気が止まってしまうかもしれないからです。

私たちの生活は電気がないと成り立ちません。

スマホ用のモバイルバッテリーがあればスマホは充電できますが、他の家電製品はそうもいきません。

そんなときに「ポータブル電源」があると

  • お湯を沸かしたり
  • 電子レンジを使えたり

などができます。

2019年台風15号の影響で発生した大規模停電では、停電復旧まで時間がかかり、被災者の生活に大きな負担与えました。

そのため災害時にはポータブル電源を用意して、電気復旧までを凌ぎましょう。

公式サイトはこちらから

ポータブル電源(モバイルバッテリー)の保管場所

収納

簡易トイレ

簡易トイレを多めに用意しておきましょう。

災害により停電や断水が起こると、トイレが使えないからです。

災害時にはお風呂やバケツに水を溜めておくのが基本ですが、その前に断水してしまうこともあり得ます。

用意する量の目安は、1人1日5回として3〜7日分です。

持ち出し用として備えておくのはもちろん、自宅避難用にも備蓄品として用意しておきましょう。

簡易トイレの保管場所

トイレの棚や収納

防臭袋

簡易トイレと一緒に防臭袋も備えておきましょう。

ニオイ問題はストレスに繋がってしまうからです。

普段は気にならないかもしれませんが、不快なニオイはストレスを大きくしてしまいます。

ただでさえ非常事態でストレスが大きくなってしまうので、なるべくストレスは小さくできるほうがいいです。

簡易トイレにも防臭袋は入っていますが、消耗品なので多めに用意しておくと良いでしょう。

防臭袋の保管場所

トイレの棚や収納

ウェットティッシュ

防災セットにもウェットティッシュは入ってますが、3セット以上を用意しておきましょう。

ウェットティッシュは思ったよりも使うからです。

例えば

  • 食事前に手を拭く
  • トイレ後に手を拭く
  • 汗をかいたときに体を拭く
  • 汚れてしまった部分を拭く

など、思っている以上にウェットティッシュを使う場面が多いです。

そのため1セットでは足りないので、備蓄用には3セット以上を備蓄しましょう。

ウェットティッシュの保管場所

防災リュックの中、洗面所の棚や収納

体拭きシート

ウェットティッシュでも代用できますが、備蓄品なら体拭きシートも別で用意しましょう。

ウェットティッシュでは体を拭ききれないからです。

ウェットティッシュで体を拭くと

  • シート丸まってしまう
  • シートが途中で乾いてしまう
  • 小さくて拭きづらい

など、元々の用途が違うので不便に感じてしまいます。

その点体拭きシートなら、分厚く大きく作られているものが多いので、体を拭くのに適しています。

清涼感を感じられるものもありますので、備蓄品なら体拭きシートも用意しておきましょう。

体拭きシートの保管場所

防災リュックの中、洗面所の棚や収納

歯磨きシート

忘れがちですが、歯みがきシートを備蓄しておきましょう。

口内環境が悪化すると、体調不良に陥る可能性があるからです。

例えば、口内環境が悪化すると

  • 口臭
  • 歯肉炎
  • 虫歯

上記の原因になり、睡眠不足や食欲がなくなってしまう可能性もあります。

口内環境の悪化から体調不良に繋がってしまうので、水不足でも歯磨きができるよう歯磨きシートを用意しておきましょう。

歯磨きシートの保管場所

防災リュックの中、洗面所の棚や収納

お湯のいらないシャンプー

断水しても髪を洗えるようにしておきましょう。

髪の洗えない不快感はストレスになるからです。

災害発生時の極限状態でストレスを感じ続けると、精神的に不安定になってしまいます。

非常時のストレスはなるべく減らしておくことが大切なので、ストレスの原因はなるべく排除しておきたいところです。

断水からの復旧には数日かかることを想定して、お湯のいらないシャンプーで髪を洗えるようにしておきましょう。

お湯のいらないシャンプーの保管場所

防災リュックの中、洗面所の棚や収納

ウォーターバッグ

災害用の必須防災品として、ウォーターバッグは必ず用意しましょう。

断水時に給水車などから水を持ち帰るためです。

自宅避難の場合でも、断水してしまうと外から水を入手しなければなりません。

持ち出し用防災セットに入れておけば、新たに用意する必要はなく、持ち出し用・備蓄用両方を兼ねることができます。

水は生き抜く上で最重要なので、ウォーターバッグは必ず用意しておきましょう。

ウォーターバッグの保管場所

防災リュックの中

カセットコンロ

普段使いも兼ねて、カセットコンロを防災用に用意しておきましょう。

ガスや電気が止まってしまっても、調理できるからです。

カセットコンロがあれば

  • お湯を沸かしたり
  • 食べ物を温めたり
  • 温かい料理が作れたり

と、非常に重要度の高い防災品になります。

非常食以外に備蓄されている食料は、カセットコンロがないと調理できません。

大規模災害ではガスの復旧まで日数がかかることが予想されるので、カセットコンロは必須の備蓄品とも言えます。

カセットコンロとガスボンベをセットで用意し、いざというときに備えましょう。

カセットコンロの保管場所

火気のないところ、室温の上がらないところ

IHクッキングヒーター

カセットコンロの他に、IHクッキングヒーターも持っておきましょう。

過去の大規模災害を見るとガスや水道に比べ、電気のほうが早く復旧しているからです。

東日本大震災では

  • ガス復旧まで34日
  • 水道復旧まで24日

かかっています。

比べて電気は6日で復旧しているので、IHクッキングヒーターさえあれば、お湯を沸かしたり調理ができます。

カセットコンロはガスボンベが無くなると使えないですが、IHクッキングヒーターは電気さえ復旧すれば、平時と同じように調理ができます。

地域差や災害の発生場所により復旧日数は異なりますが、過去を振り返ると電気は他のライフラインより早く復旧しているのが分かります。

そのため、IHクッキングヒーターも防災用として持っておきましょう。

IHクッキングヒーターの保管場所

キッチンの棚や収納

リアカー

可能であればリアカーがあるとなお良いでしょう。

自宅から持ち出すのに役立つからです。

災害が落ち着き、避難所に移動することも考えられます。

備蓄品はカバンやリュックに入れて持ち出せる量ではありません。

かといって避難所と自宅を何往復もするのは無理があります。

そんなときにリアカーにまとめて積んで運べると便利です。

避難所に自宅で備えた備蓄品を運ぶためにも、リアカーがあると良いでしょう。

リアカーの保管場所

玄関

【日々の暮らしに組み込む】備蓄品の備え方

備蓄品を揃える際は、工夫をして備えましょう。

なぜなら、一度に多くの備蓄品を揃えるのは負担になるからです。

防災セットは下記の順で用意するのが基本です。

  1. 持ち歩き用防災セット(防災ポーチ)
  2. 持ち出し用防災セット
  3. 備蓄品

備蓄品は揃える量が多いので、一気に揃えようとすると費用も大きくなってしまい、日常生活に支障が出てしまうかもしれません

ではどのように揃えるのが良いのか?

そんなときは『ローリングストック法』を活用すると良いでしょう。

ローリングストック法を活用する

『ローリングストック法』で備蓄品を揃えましょう。

ローリングストック法であれば、大きな負担を感じずに備蓄できるからです。

ローリングストック法とは、簡単に言うと

普段から少し多めに食材、加工品を買っておき、使ったら使った分だけ新しく買い足していくことで、常に一定量の食料を家に備蓄しておく方法

※「トクする!防災」より引用

つまり『多めに買ったものを、使ったら、使った分だけ買い足す』ということです。

この方法であれば、日常生活で使うものを多めに買っておくだけなので、無理なく備蓄できます。

例えば、備蓄量を1週間と決めておいて、賞味期限や消費期限の近いものから消費していけば、期限切れを気にする必要もありません。

ローリングストック法を使えば無理なく備蓄できるので、ローリングストック法を普段から活用しましょう。

備蓄品の備え方については、今さら聞けない備蓄品とは|「無駄なく無理なく」簡単に備える方法で紹介しています。

こちらの記事を参考に、日常生活の中に備蓄を取り入れてみてください。

ローリングストック法で備蓄するのに向いているのは、日常生活で日常的に消費する商品です。

  • 保存水
  • 非常食
  • 乾麺(パスタや蕎麦、カップ麺)
  • フリーズドライ食品
  • ガスボンベ
  • トイレットペーパー
  • ウェットティッシュ
  • ゴミ袋 

上記のような備蓄品であれば、ローリングストック法が向いていると言えます。

また赤ちゃんがいるご家庭だと

  • 液体ミルク
  • おしりふき
  • おむつ 

なども備蓄に適しています。

まとめ

以上が、『必要な備蓄品リスト一覧』でした。

最後に本記事の内容をまとめておきます。

備蓄品リスト一覧

  • 保存水
  • 非常食
  • ポータブル電源
  • 簡易トイレ
  • 防臭袋
  • ウェットティッシュ
  • 体拭きシート
  • 歯磨きシート
  • お湯のいらないシャンプー
  • ウォーターバッグ
  • カセットコンロ
  • IHクッキングヒーター
  • リアカー

備蓄品を備える量の目安

  • 3〜7日

備蓄品の備え方

  • ローリングストック法を活用する
  • 多めに買ったものを、使ったら、使った分だけ買い足す

何かが起こってからでは間に合いません。

備蓄品は、災害後に自宅で生活する「在宅避難」を想定して用意します。

そのため中には、「自宅が被害を受けたら備蓄品は使えない」と思われるかもしれません。

しかしそれは間違いで、自宅避難はできなくとも、備蓄品を持ち出せるケースがあります。

自宅に貴重品を取りに帰る被災者の姿がテレビで映されますが、そうしたタイミングで備蓄品を避難所に持ち出せたりもします。

備蓄品は自宅避難だけではなく、避難所生活を快適に過ごすためにも役立ちますので、何も起こっていない今のうちに、備蓄品を整えてください。