- 最低限必要な防災グッズは何があるだろう?
- 非常時のために持ち出し用の防災グッズを作りたい
- 防災グッズの選び方が分からない
- 用意した防災グッズの置き場所はどこがいいだろう?
- 持ち出し用の防災グッズはどこで買うのがお得?
そんなお悩みを解決します。
- 最低限必要な防災グッズの中身が分かる
- 防災グッズの選び方と保管方法が分かる
- 防災グッズのお得な買い方が分かる
もしもに備えて防災グッズを揃えようとしても「何がどれくらい必要」か分からないですよね。
この記事ではそんな人に向けて『最低限必要な防災グッズ』『防災グッズの選び方と保管方法』『防災グッズの買い方』を解説します。
必要な防災グッズを選べるようになり、無駄なく災害に備えることができるようになります。
最低限必要な持ち出し防災グッズの中身リスト15選
備えておきたい最低限必要な防災セットは15個あります。
具体的には下記リストの通りです。
- リュック
- 保存水
- 非常食
- スマホ
- モバイルバッテリー
- 手回し充電ラジオ
- マスク
- 体拭きシート・ウェットティッシュ
- 簡易トイレ
- 圧縮タオル
- ホイッスル
- アルミブランケット
- レインコート
- 現金
- 顔写真付き身分証明書のコピー
「あれもこれも」になってしまいがちですが、生き抜くために最低限これは必要と言える防災グッズを選びました。
順番に解説します。
リュック
- 容量が20L以上
- 反射材が付いている
- 防水機能が付いている
- 体格に合っている
防災グッズを入れる持ち出し用袋は、リュックを基本として選びましょう。
容量が大きく両手が空くので避難しやすいからです。
ボストンバッグや手提げバッグでは片手が塞がるので避難の際にリスクがありますし、ショルダーバッグなどでは容量が小さいので必要な防災グッズが入り切りません。
具体的には、下記の項目を満たすリュックを選ぶようにしましょう。
- 容量が20L以上
- 反射材が付いている
- 防水機能が付いている
- 体格に合っている
上記項目は避難時が夜であったり、雨が降っている場合も想定しています。
防災グッズを入れる持ち出し袋は、4つの項目を意識してリュックを選ぶようにしましょう。
保存水
- 市販の水じゃなく「保存水」を選ぶ
- 市販の水の賞味期限は半年〜1年半ほど
- 持ち出し用は2Lじゃなく500mlを選ぶ
水は市販の水ではなく、「保存水」を選びましょう。
市販の水は長期保存できないからです。
市販の水の賞味期限は半年〜1年半ほどが多く、長期保存に適していません。
「未開封なら賞味期限が切れていても大丈夫」と思われるかもしれませんが、ペットボトルには無数の見えない穴が空いているので、未開封でも時間の経過とともに中の水は劣化します。
- 酸化してしまったり
- 臭気が入ってしまったり
などで、水が劣化しますので防災グッズとして用意する水は「保存水」を選びましょう。
非常食
- 軽くてかさばらないもの
- 安全なもの
- 食べ慣れているもの
非常食はなるべく軽くてかさばらないものを用意しましょう。
持ち出せる防災グッズには限りがあるからです。
例えば、下記のような非常食です。
- カロリーメイト
- ご飯(おにぎり)
- パン
余裕があればお菓子などを入れるのも良いでしょう。
他にも必要な防災グッズはあるので、コンパクトなものを選ぶと良いです。
とはいえ、可能な限り食べ慣れているものを選ぶようにしてください。
食べ慣れていない非常食だと、体調を崩してしまうかもしれないからです。
災害時は病院が機能していない可能性もあり、体調を崩してしまうのはリスクになるため、非常食は軽くてかさばらない、かつ食べ慣れているものを用意して災害に備えましょう。
スマホ
- 防災アプリをインストールしておく
- アプリを普段から見ておく
- 省電力設定
スマホは防災グッズとして有能なので、防災用の使い方を覺えておきましょう。
通信手段さえ途絶えなければ、何役にもなるからです。
- 防災情報を得る
- 緊急連絡
- ライト代わり
- リラックスツール
上記のようにさまざまな用途で役立ちます。
とはいえスマホはバッテリー持ちが悪い側面もあり、情報収集やライトなど、さまざまな機能を使っているとすぐにバッテリーがなくなってしまいます。
そのため少しでも長く使えるよう省電力設定方法を事前に知っておき、防災用の使い方を覺えておきましょう。
モバイルバッテリー
- 2回フル充電できる容量
- 薄くて軽いもの
モバイルバッテリーはスマホとセットで用意しておきましょう。
バッテリーがなければスマホは役に立たないからです。
上記で説明した有能なスマホも、バッテリーがなければ意味がありません。
いくら省電力設定をしても必ずバッテリー切れは起こるので、モバイルバッテリーの用意は必須です。
また災害時は電力の確保が難しいため、スマホを2回フル充電できる10,000mA程度のモバイルバッテリーだとなお良いです。
何役にもなるスマホを動かすためにも、スマホとセットでモバイルバッテリーを持っておきましょう。
手回し充電ラジオ
- 手回し充電付き
- 蓄電型
- ライトなど多機能が付いているもの
情報収集品として手回し充電ラジオを用意しておきましょう。
災害時は通信回線が使えないかもしれないからです。
大規模災害が起きると、基地局も被害を受け、スマホが使えなくなるかもしれませんので、そんなときにラジオがあればラジオで情報収集できます。
また多機能なラジオを選ぶことで
- ライト
- 充電機能
- アラート
など、さまざまな場面で役立つ多機能防災グッズになります。
ラジオをメインに情報収集を行えば、スマホのバッテリー節約にもなるので、第二の情報収集品として多機能な手回し充電ラジオを防災グッズに入れましょう。
マスク
使い捨てマスク
普段から使っているマスク
衛生面を保つため、マスクを用意しましょう。
地震などの自然災害の場合、粉塵が舞うからです。
またマスクは避難所生活にも役立ちます。
- 感染症予防
- ホコリ対策
- 素顔を隠せる(ノーメイクの場合など)
特に感染症予防は重要です。
災害時には医療体制が整うのに時間がかかる可能性があるので、衛生面を整え、少しでも健康リスクを減らすためにもマスクは必須で用意しましょう。
体拭きシート・ウェットティッシュ
- 厚手のもの
- 消毒用ならアルコール入り
- 普段使いならノンアルコール+無臭
体拭きシート・ウェットティッシュはそれぞれ1セット分入れておきましょう。
災害時の水は貴重だからです。
地震などの自然災害が起きると、断水してしまう可能性があります。
復旧が長引いてしまうと長期間お風呂に入れないこともあり、そうなると清潔感を保つのも難しいですし、何より不快感からストレスが溜まってしまいます。
またウェットティッシュは、手や口を拭くために必要なので同様に用意しましょう。
除菌タイプであれば配給品や食事で使うスプーンなどにも使えるため、手洗い以外にも役立ちます。
普段から使っている体拭きシート・ウェットティッシュがあれば、それぞれ1セット分用意しましょう。
簡易トイレ
- 1人3回分以上
簡易トイレは必ず用意しましょう。
仮設トイレが設置されるのに時間がかかるからです。
災害時は仮設トイレが設置されるまでトイレはありませんし、仮設トイレが設置されても利用する人が多く長蛇の列になってしまいます。
- 長時間のトイレ待ち
- 水道の復旧まで時間がかかる
- 災害のストレスから便通が不規則になる
上記の理由から、簡易トイレを持っていると重宝します。
簡易トイレは水や食料と同じくらい優先度が高いので、最低でも1人3回分もしくはそれ以上を必ず備えましょう。
圧縮タオル
- 薄いもの
防災リュックの中にタオルも忘れずに入れておきましょう。
雨が降っていると濡れてしまうからです。
濡れた状態のまま放っておくと、体調を崩してしまうかもしれません。
タオルは意外と用途が多く
- 濡れた体を拭く
- 首に巻いて防寒対策をする
- お湯なしシャンプー後に頭を拭く
上記のように使える場面が多いので、1枚あると重宝します。
とはいえ、タオルはかさばりやすいのでコンパクトにできる圧縮タオルが防災グッズに適しています。
忘れがちですが、防災グッズにタオルも追加しましょう。
ホイッスル
- 人の耳に聞こえやすい音が出るもの
- 濡れても音が出るもの
必要性を感じない人もいるかもしれませんが、ホイッスルは必須で用意しましょう。
助けを求めるのに必要だからです。
例えば、災害時には下記のような想定外のことが起こりえます。
- 家屋や瓦礫の下敷きになってしまった
- エレベーターの中に閉じ込められてしまった
- 孤立してしまった
もし家屋や瓦礫の下敷きになってしまうと、身動きできず声も出せません。
なんとか声が出せてもみんな避難していて、救助の音やヘリの音などでかき消されてしまい、気づかれない可能性もあります。
そんなときにホイッスルがあれば、最小の体力で助けを呼ぶことができます。
もし助けが必要な場面になってもホイッスルがあれば助けを呼べるので、ホイッスルは必須で持つようにしましょう。
アルミブランケット
- 大きいもの
アルミブランケットは、全身を覆える大きいものにしましょう。
寒さで体力を奪われないようにするためです。
人は暑い場合よりも、寒い場合のほうが体力を消耗します。
またアルミブランケットは下記のような使い方ができます。
- 防寒対策
- 着替えなどの目隠し
- 日差し避け
- 簡易的な雨除け
中でも防寒対策は大切で、災害時は着の身着のまま避難することも想定できます。
上着がなくてもひとまず寒さは凌げますので、アルミブランケットをリュックに入れておきましょう。
レインコート
- 動きやすいもの
- 破れにくいもの
- 傘ではなくレインコート
雨の日を想定してレインコートを用意しましょう。
傘だと両手を塞いでしまうので、避難時だと危険だからです。
避難が必要な災害では足元が悪いことが多いので、両手を開けておくことが前提です。
また傘が壊れてしまい、傘の骨で怪我をしてしまうこともあるので、傘よりもレインコートを選びましょう。
100均などで安くレインコートは買えますが
- 使いにくい
- すぐ破れてしまう
- 動きにくい
上記のように実用性に欠けてしまうこともあるので、なるべく実用的なレインコートを選ぶようにしましょう。
現金
- 千円札
- 小銭
災害用に現金も用意しておきましょう。
電気が止まってしまうと電子マネーが使えないからです。
最近では電子マネーが普及し現金を使わない人も増えていますが、災害時に電気が止まってしまうと
- クレジットカード
- PayPay
- ICカード
上記のような普段は便利な電子決済サービスが一切使えません。
「財布は普段から持っているから大丈夫」と思われるかもしれませんが、タイミングによっては下記のような事態もあり得ます。
- 1万円札しかない→相手がお釣りを持っていない
- お金を引き出す前でほぼ現金がない→ATMが動いていない
こうなると財布だけを持っていれば大丈夫とは言えなくなりますので、財布とは別に、千円札と小銭を災害用にとしてある程度は用意しておきましょう。
顔写真付き身分証明書のコピー
- 顔写真付き
備え忘れが多いですが、顔写真付き身分証明書のコピーを入れておきましょう。
自分が自分であることを証明しなければいけないからです。
災害時では色々なサービスが停止し、かつ行政への申請ごとも多くなります。
例えば、身分証明書が必要な場面は下記の通りです。
- 銀行窓口で預金を引き出す
- 災害支援制度の申請
東日本大震災では、通帳がなくても身分証明書で現金を引き出せる特別措置がされました。
防災グッズに身分証明書を常に入れておくことはできないので、顔写真付き身分証明書のコピーを防災グッズに入れておきましょう。
普段から持ち歩く『防災ポーチ』に入れておくのも有効
ここまで紹介した防災グッズを『防災ポーチ』に入れて持ち歩くことも検討しましょう。
防災ポーチを持っていれば、外出先で災害が起こっても対応できるからです。
防災への備えは下記の3段階で考えられます。
0次の備え | 常に持ち歩く防災グッズ |
1次の備え | 非常時に持ち出す最低限の防災グッズ |
2次の備え | 安全が確保できた後を凌ぐ防災グッズ(備蓄品) |
防災ポーチは上記の「0次の備え」にあたり、防災ポーチを持っていれば、外出先で災害が起こっても対応できます。
この記事で紹介した防災グッズの中だと
- モバイルバッテリー
- マスク
- 体拭きシート・ウェットティッシュ
- 簡易トイレ
- ホイッスル
- アルミブランケット
- 現金
- 顔写真付き身分証明書のコピー
上記あたりは防災ポーチとして持ち歩くことができるので、災害や災害以外のアクシデントにも対応できます。
そのため、何か防災対策をしたいと思われたら防災ポーチを作ってみましょう。
防災ポーチの作り方については、【女性向けにも解説】持ち歩き防災グッズ「防災ポーチ」の作り方|ミニマムに持ち歩くでまとめますのでそちらをご覧ください。
防災グッズの保管場所
防災グッズは比較的安全な場所へ置きましょう。
なぜなら、防災グッズは持ち出せないと意味がないからです。
防災グッズの基本的な保管場所は下記の通りです。
- 避難時に持ち出しやすい玄関
- 就寝中の災害に備える寝室
ただし、寝室をメインの置き場所にする際は注意が必要です。
もしリビングなどにいるときに災害が発生し、家具の転倒で寝室に行けなくなる可能性もあります。
寝室をメインの置き場所にする際は、家具の転倒防止をするなど、経路を確保するようにしてください。
比較的安全な場所、かつ取りに行きやすい場所に防災グッズを置きましょう。
防災グッズのお得な買い方
防災グッズをお得に備えるには『防災セット』を購入しましょう。
なぜなら、防災セットを買うのが一番安くて早く揃えられるからです。
防災グッズをひとつずつ購入すると、どうしても割高になってしまいます。
もちろん安く購入することも可能ですが、品質に問題が出てしまい、いざというときに役立てない防災グッズに仕上がってしまうかもしれません。
その点、防災セットは
- 防災メーカーが製造している
- 防災士が関わっていることが多い
- 「本当に役立つ防災グッズか?」を考えられている
上記理由から、自分ですべてを揃えるよりも「安心感・信頼感・実用性」が違います。
災害時に役立つ防災グッズを用意し、安心してお得に防災グッズを備えるためにも『防災セット』を購入しましょう。
防災セットのついては別記事でまとめていますので、そちらを参考に防災セットを選んでください。
まとめ
以上が、『最低限必要な防災グッズ』『防災グッズの選び方と保管方法』『防災グッズの揃え方』でした。
最後に本記事の内容をまとめておきます。
最低限必要な持ち出し防災グッズは15個
- リュック
- 保存水
- 非常食
- スマホ
- モバイルバッテリー
- 手回し充電ラジオ
- マスク
- 体拭きシート・ウェットティッシュ
- 簡易トイレ
- 圧縮タオル
- ホイッスル
- アルミブランケット
- レインコート
- 現金
- 顔写真付き身分証明書のコピー
- 上記の一部は『防災ポーチ』に入れるのも有効
防災グッズの保管場所
- 玄関か寝室
- ただし寝室の際は、家具転倒防止など取りにいく経路を確保する
防災グッズのお得な買い方
- バラバラで買うと、どうしても割高になる
- 安く買えても品質に問題アリなことが多い
- 防災セットを買うほうがお得に実用性が高い
最低限必要な防災グッズがあれば災害に対応できる
日本は『災害大国』であり、災害がいつ起こるか分かりません。
何か合ってから行動を起こしても遅く、「何かが起こる前に」行動することが防災に繋がります。
この記事を読んでいる「今」が防災対策をするタイミングです。
大切な人とあなた自身を災害から守るためにも、防災対策の第一歩を踏み出しましょう。