- 減災って何?
- 防災とは何が違うの?
- 防災対策をする上での考え方を知りたい
そんなお悩みを解決します。
- 減災とは何かが分かる
- 防災と減災の違いが分かる
- 減災のために何をしたらいいか分かる
減災と聞いても防災と何が違うのか分からないですよね。
この記事ではそんな人向けに『防災と減災の違い』『これからできる減災対策』が分かります。
日々の暮らしに減災対策を取り入れることができ、災害が起こっても大切な人を守ることができます。
【災害への考え方】減災って何?
減災とは『災害による被害をできるだけ小さくする事前の取り組み』のことを指します。
なぜなら、自然災害を前兆を完全に予測するのは困難だからです。
日本は「災害大国」です。
- 地震
- 豪雨
- 台風
上記のような自然災害が毎年のように発生しています。
中には東日本大震災のように、備えていてもそれを上回るような大規模災害が発生する可能性もあります。
そうした中で生まれた考え方が「減災」です。
災害による被害が発生してしまうことを許容しつつ、被害を可能な限り小さくするための取り組みが「減災」だと覚えておきましょう。
減災と防災は何が違う?
減災と防災の大きな違いは『災害の有無』です。
災害と防災の違いは下記の通りです。
減災 | 災害が発生することを前提とした取り組みや行動 |
防災 | 災害そのものが発生しないようにする取り組みや行動 |
減災は1995年に発生した阪神淡路大震災による大きな被害を受けて、減災の重要性が浸透しました。
もちろん防災への取り組みも大切で、どちらかだけを取り組むのではなく、防災と減災を組み合わせた対策が大切です。
防災だけではなく減災に対する考え方を理解して、災害が起こっても被害をなるべく減らしましょう。
【3つの役割】減災に必要な役割を知る
減災において大切な役割を3つ覚えておきましょう
なぜなら、災害時の行動の基本になるからです。
具体的な減災の役割は下記に3つです。
- 自助
- 共助
- 公助
それぞれ簡単に説明します。
自助
3つの役割の中で最重要なのが『自助』だと覚えましょう。
自分の身の安全を保証できなければ、何も始まらないからです。
自助とは「自分の命は自分で守る」ことを指します。
全員が自分の命を守るために尽力しなければなりません。
でなければ大切な人も守れないからです。
まずは自分自身が生き残るためにも、「自助」を最優先しましょう。
共助
自助の次は『共助』で助け合いましょう。
自分一人よりも生き残れる可能性が高まるからです。
自身にケガがなく生き残れたら、「家族や地域の人同士で助け合う」ことが大切です。
地域ごとにコミュニティがあれば、そこにいる人たちと協力するのが大切です。
ただし他人を助けるには、まず自身の安全を確保しなければなりません。
つまり、自助あってこその共助です。
身近な人との助け合いは大切ですが、自助あっての共助だと知っておきましょう。
公助
公助はあまり期待できないことを前提に行動しましょう。
大規模災害では、効果的な公助の展開は難しいからです。
公助とは「国や自治体、防災機関などの行政による支援」のことです。
もちろん行政からの支援は助かりますが、災害の規模が大きくなるほど支援が届くのは遅くなると考えたほうが良いです。
効果的な支援を受けられるまで1週間かかることもあり得ます。
公助による支援が貴重ですが、支援を受けられるまで時間がかかることを想定し、自助と公助を優先して行動しましょう。
【今からできる】減災対策チェックリスト
減災対策に向けて、災害が発生する前にチェックリストを確認し備えておきましょう。
なぜなら災害が起きても、いきなり減災のための適切な行動はできないからです。
具体的には下記の項目を事前に確認しておきましょう。
- ハザードマップを確認
- 自宅や勤務先の安全性を知る(建物は地震に耐えられるか)
- 避難場所・避難経路を知る
- 介助が必要な人の避難は誰がするか
- 避難するときは誰が何を持ち出すか
- 防災用持ち出しリュックはどこに置くか
- 離れている場合の連絡方法や集合場所は決めているか
- 備蓄品は用意しているか
災害には「地震・台風・豪雨」など、さまざまな種類があります。
普段住んでいる地域でも、災害によっては危険な場所になってしまうかもしれません。
自宅や勤務先周辺で、危険な場所を知っておくことが減災に繋がります。
また建物の耐震性を確認しておくことも重要です。
- 地震が起きても倒壊しないか?
- 家具は倒れてこないか?
- 避難経路はどうなっているか?
など、事前に知っておくことが大切です。
減災対策は災害が発生する前の準備が重要なので、災害が発生する前に備えておきましょう。
家の中でできる減災チェックリスト
家の中でも減災対策をしましょう。
災害が起きると家の中のものが散乱し危険だからです。
具体的には下記のような行動が減災に繋がります。
- ガラス製品などの危険物は高いところに置かない
- 重いものは下のほうに置く
- 高いところに置いたものは落ちないように対策する
- 燃えやすいものは火気の近くに置かない
- タンスや本棚などの家具を固定する
- テレビや冷蔵庫などの大型家電も倒れないようにする
- 食器棚などのガラスケースにはガラス飛散防止フィルムを貼る
- 開き扉は勝手に開かないように工夫する
- 寝室や避難経路に家具は置かない
特に寝ているときに物が頭上に落ちてくると危険です。
また火災が起こってしまう危険もあります。
被害を少しでも減らせるよう、家の中でできる減災対策をしましょう。
備えておくべき防災グッズ
防災グッズを用意するときは、避難の種類に合わせて用意しましょう。
避難の種類によって用意すべきものが違うからです。
具体的には
- 1次避難用防災グッズ
- 2次避難用防災グッズ
上記のように分けられます。
それぞれ解説します。
1次避難用防災グッズ
1次避難とは「災害が発生したら1秒でも早く安全な場所へ避難」することを指しています。
災害発生時、何よりも優先するのは身の安全です。
そのためにもすぐに持ち出せる、必要最低限の持ち出し用防災グッズを用意しておく必要があります。
1秒でも早く安全な場所へ避難するために、非常持ち出し用防災グッズを備えておきましょう。
持ち出し用防災グッズを一から揃えるよりも、防災メーカーが販売している防災セットが信頼できます。
防災セットを詳しく解説している記事がありますので、そちらを参考に1次避難用防災グッズを用意してください。
2次避難用防災グッズ
2次避難とは「1次避難で十分な安全が確保できた後、つまりは避難所での生活」のことを指しています。
この記事では「備蓄品」も2次避難用防災グッズに含んで考えており、『在宅避難』も推奨されているので、総じて避難生活とも呼ばれています。
大規模災害が起きるとライフラインが止まってしまい、平時とは離れた生活を送ることになります。
行政からの支援を待つ間、自分たちで凌がなければなりません。
避難したあとの生活を少しでも快適にするためにも、2次避難用防災グッズまでを考えて備えましょう。
避難生活を送る上で必要な防災グッズ・備蓄品を解説している記事がありますので、そちらを参考に2次避難用防災グッズを用意してください。
まとめ
以上が、『防災と減災の違い』『これからできる減災対策』でした。
最後に本記事の内容をまとめておきます。
減災とは
- 『災害による被害をできるだけ小さくする事前の取り組み』
- 減災と防災の大きな違いは『災害の有無』
減災において大切な役割を3つ
- 自助(特に大切)
- 共助
- 公助
災害が発生する前にチェックリストを確認
- 減災対策は災害が発生する前の準備が重要
- 家の中でも減災対策
1次避難用防災グッズ・2次避難用防災グッズを備える
いざ災害が起きても、いきなり減災行動はできません。
日々の暮らしに『減災』を取り入れましょう。
災害大国である日本に住む以上、災害は避けられないからです。
防災は大切ですが、普段から減災に取り組むことで被害を減らしてくれます。
何も起こっていない今のうちから、減災対策をしましょう。
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