- 防災用備蓄を買いたいけど、収納場所がない
- どうやって収納すればいいのだろう?
- 今住んでいる家で、少しでもスマートで便利に収納できるようになりたい
そんなお悩みを解決します。
- 備蓄品を収納する場所の選び方が分かる
- 備蓄品の収納方法が分かる
- 住んでいる家別の置き場所も分かる
防災用に備蓄しようと思っても「収納できる場所がない」「どこに収納したらいいの?」と困っている人もいるしょう。
備蓄品は分散して保管しましょう。
万が一災害が起きても、リスク分散できるからです。
本記事では『備蓄品の収納場所の選び方』『備蓄品の収納方法』『住んでいる家別の置き場所』を紹介します。
防災備蓄ができるようになり、断捨離できてスッキリした家になりますよ。
備蓄品を収納する場所の選び方
災害対策で備蓄するなら、収納する場所を決めておきましょう。
備蓄品は場所をとるので、収納場所を決めておかないと災害時に支障が出るためです。
収納場所を選ぶコツは、以下のとおりです。
- 備蓄の目的を確認
- 収納スペースを作るコツ|使うか使わないかで断捨離
- 防災グッズの置き場所は「分散」して管理
廊下などにそのまま置いていたら、避難するときに邪魔になってしまいますよね?
備蓄品は上記3点を実践して収納してください。
①備蓄の目的を確認
まずは「備蓄の目的」を明確にしておきましょう。
目的を確認しておかないと備蓄品を買っただけで、災害時に役立てられないからです。
備蓄の目的は「災害時にすぐ使えるよう備えておくこと」です。
確かに収納整理が得意な人や収納サービスを提供している人の収納はきれいですが、そのまま真似すると備蓄の目的を見失ってしまいます。
いくらきれいにオシャレに収納しても、災害に備えていなければ意味がありません。
SNSなどで参考になる収納を探すのも良いですが、備蓄の目的は見失わないようにしましょう。
②収納スペースを作るコツ|使うか使わないかで断捨離
「家に備蓄の収納スペースがなくて困っている…」という人もいるでしょう。
収納スペースがないなら、この機会に断捨離して収納スペースを確保してください。
収納スペースを作るには、以下3つを参考になります。
- 「いるか、いらないか」で選ばない
- 「使うか、使わないか」で仕分ける
- 使っていないものは思い切って処分する
「まだ使えるしもったいない」という気持ちは断捨離の邪魔ですし、使えるものでも使っていないのであれば不要だと言えます。
洋服の断捨離は上記のほかに
- 自分に似合っているか
- 着るとテンションが上がるか
上記も判断基準にできます。
記念日やイベントに着ていく服もあるでしょうし、お気に入りの服を着るのは生活に彩りを与えますから、収納スペースがなくて悩んでいる人はこの機会に断捨離しましょう。
③防災グッズの置き場所は「分散」して管理
備蓄に限らず、防災グッズは「分散」して管理しましょう。
一カ所ににまとめると、管理や災害時にリスクがあるためです。
- 備蓄している棚が開かなくなってしまった
- 家屋が倒れて、備蓄品にたどり着けない
- 収納をまるまる使ってしまって、日常の収納に支障が出てる
中でも一カ所にまとめてしまったために、災害時に備蓄品を取り出せないリスクは避けたいところです。
そのため「非常食」「保存水」「防災グッズ」などを各収納に分散するのがおすすめです。
分散して収納し家族で担当を決めておけば管理する負担も減りますから、災害の備えは「分散してリスクを減らす」ことだと意識しましょうね。
備蓄の収納方法
収納スペースが確保できたら、実際に収納していきます。
備蓄の収納方法はコツと注意点がありますので、以下4つを意識して収納してみましょう。
- 非常食・日常食の収納はキッチン以外にも
- 水の備蓄はアイデア次第で簡単になる
- 備蓄を収納ケースに入れてラベリング
- ローリングストックで収納しながら使う
非常食・日常食の収納はキッチン以外にも
非常食や日常食はキッチンに収納しますが、キッチン以外にも収納できます。
たとえば
- キッチン横のパントリー
- 廊下収納
- リビングの一角
上記のような場所にも保管できます。
食料だからといって必ずキッチン収納にしまう必要はなく、むしろ非常食や保存の効く日常食は、分散しておくだけでリスク回避にもつながります。
家の中を見渡して「どこに収納できそうか」視野を広げてみましょう。
水の備蓄はアイデア次第で簡単になる
備蓄用の保存水は重いので、まとめて収納するのは大変です。
水を備蓄するときも「分散」するのがおすすめです。
- 寝室
- 玄関
- 廊下
- 子供部屋
- 物置
- 2階の部屋
上記のように分散して保管すれば、どの部屋にいても保存水を取りに行けます。
「水は出来るだけまとめて置きたい」という人は、クローゼットや押し入れの「下の奥」を活用してみてください。
高い位置に置いておくと落ちてきたときが危険ですし、起きた衝撃で水が漏れてしまう可能性もあります。
またクローゼットや押し入れの奥は「使わないもの」がそのまましまわれている可能性が高いです。
使っていないもので埋められているなら、思い切って処分し、空いたスペースを水の備蓄場所として活用しましょう。
水の備蓄方法については水を備蓄して災害対策を始めよう|水の備蓄アイデアと注意点も紹介で詳しく紹介しているので、そちらも参考にしてください。
備蓄をオープン棚にしまうときは注意が必要
収納スペースの関係で、オープン棚に収納する際は注意してください。
地震が起きたとき、備蓄品が落ちてしまうかもしれないからです。
できれば下の方に収納したいですが、どうしても高さのある棚に収納するのなら、ネットなどを使って落下防止対策をしてください。
備蓄を収納ケースに入れてラベリング
「どれに何が入っているか分かりやすく」しましょう。
備蓄品を把握している人が、常に家にいるとは限らないからです。
たとえば母親だけが備蓄品をすべて把握している場合、母親がいないと何がどこにあるか分からなくなります。
災害はいつ起こるか分からないので、子どもだけ家にいる可能性もあるでしょう。
その対策として、何が入っているかを外から見ても分かりやすくするようにラベリングすることをおすすめします。
手書きメモでも構いませんので、面倒ですがもしものためにラベリングは事前にしましょう。
ローリングストックで収納しながら使う
備蓄の収納方法が分かったら、ローリングストックで楽に備蓄しましょう。
備蓄品の管理が楽になり、家計的にも無理なく備蓄できるためです。
ローリングストックとは「普段から食べているものや飲んでいるものを多めに買っておき、使った分だけ買い足す備蓄方法」です。
賞味期限の管理をしなくても良いので、いざというときに「賞味期限が切れてて食べられない…」を防げます。
また普段の買い物を多めに買っておくだけなので、家計の負担も軽くしてくれます。
ローリングストックはすぐに取り入れられるので、これから備蓄をする人はローリングストックを意識することから始めてください。
防災グッズの収納も備蓄と一緒にすると便利
災害に備えて備蓄をするとき、防災グッズも一緒に用意しましょう。
災害対策は備蓄だけではなく、防災グッズの備えも重要だからです。
備蓄は在宅避難をするときの備えですが、備蓄品だけでは十分ではなく、防災グッズも必要です。
- カセットコンロ・ガス
- 非常用トイレセット
- 衛生用品
- 明かり
- 寒さ対策用品
最低限必要な防災グッズの一部だけでも上記が挙げられます。
災害に備えるために備蓄するなら、防災グッズも同時に収納しましょうね。
防災グッズについては最低限必要な防災グッズの中身リスト15選|保管場所とお得な買い方も解説や地震に備える防災グッズリスト|家族構成別に追加する防災グッズも紹介で詳しく紹介しているので、こちらもお読みください。
防災グッズの置き場所|暮らし別に紹介
備蓄品や防災グッズの置き場所は、住んでいる環境によって異なります。
- 一軒家
- マンション
今回は代表的な住まいを想定して、備蓄や防災グッズの置き場所を紹介します。
防災グッズの置き場所については防災セット・防災グッズ・備蓄品の置き場所のコツ|戸建とマンション別に解説で詳しく紹介しているので、こちらも参考にしてください。
防災グッズの置き場所|一軒家編
一軒家の防災グッズ・備蓄品の置き場所は、以下がおすすめです。
- リビング
- キッチン
- 寝室
- 子ども部屋
- 2階の部屋
- 物置
災害が起きたとき、ドアが開かなくなってしまったり、1階部分が潰れてしまったりするかもしれません。
浸水して防災グッズや備蓄品がダメになってしまうこともあるので、東日本大震災以降、2階や物置に防災グッズや備蓄品を置くご家庭が増えました。
一軒家に住んでいるなら、なるべく分散して保管するようにしてください。
防災グッズの収納|マンション編
マンションの防災グッズ・備蓄品の置き場所は、以下がおすすめです。
- 玄関付近
- 子ども部屋
- 収納スペース
- リビング
マンションは一軒家に比べて収納場所が少なく、また1階に住んでいない限り、避難は玄関になるでしょう。
また避難場所から自宅に物資を取りに来る可能性もあるため、玄関や子ども部屋が置き場所に最適です。
玄関付近に置いておけば、持ち出しが楽になりますよ。
防災グッズの置き場所は「車の中」も選択肢
あまり知られていないかもしれませんが、「車の中」も置き場所の選択肢に入ります。
災害の規模によっては、一刻も早く避難しなければいけないからです。
場合によっては、家にある防災グッズや備蓄を持ち出せないことがあります。
しかし車に用意しておけばすぐに避難でき、かつ対策もできていますから、車を持っている人は車にも防災グッズを備えておきましょう。
ただし日中の車内は高温になりやすく、食料などの備蓄品は劣化が早いので注意してください。
非常用持ち出し袋の置き場所は避難経路へ
非常用持ち出し袋は、持ち出しやすい場所に置くのが鉄則です。
災害時は少しでも早く避難するべきだからです。
災害が起きたとき、防災グッズを慌てて用意しても間に合わないですよね?
もし非常用持ち出し袋がクローゼット奥にあったら、避難するまでに時間がかかってしまいます。
災害時は少しでも早く避難することが優先ですので、避難経路に置いておけば避難しながら持ち出せますよ。
懐中電灯の置き場所は「非常用持ち出し袋」を取るために枕元
懐中電灯は枕元に置いてください。
夜中に災害が起きると、暗くて避難できないからです。
明るいときであればすぐに動けますが、夜中に災害が起きると電気をつけられないこともありますので、真っ暗な状態で避難するのは非常に危険です。
また暗くて非常用持ち出し袋を持ち出せないかもしれないので、明かりを確保するためにも懐中電灯は枕元に必ず置きましょう。
備蓄の収納方法まとめ
以上が、『備蓄品の収納場所の選び方』『備蓄品の収納方法』『住んでいる家別の置き場所』でした。
最後に本記事の内容をまとめておきます。
備蓄品を収納する場所の選び方
- ①備蓄の目的を確認
- ②収納スペースを作るコツ|使うか使わないかで断捨離
- ③防災グッズの置き場所は「分散」して管理
備蓄の収納方法
- 非常食・日常食の収納はキッチン以外にも
- 水の備蓄はアイデア次第で簡単になる
- 備蓄を収納ケースに入れてラベリング
- ローリングストックで収納しながら使う
防災グッズの収納も備蓄と一緒にすると便利
- 一軒家とマンションで置き場所が違う
- 車の中に防災グッズを置くのも有効
- 非常用持ち出し袋の置き場所は避難経路へ
正しく備蓄して「災害時にすぐ使える状態に」しましょう
防災用備蓄はただ買えばいいわけではありません。
災害時にすぐ使えるようにしなければ、いくら備蓄をしようが効果は薄くなってしまいます。
また物が多すぎて備蓄や防災グッズが「すぐに取り出せない」「どこにあるか分からない」となっている家庭も多いでしょう。
この機会に、必要なものを必要な分だけにしてみませんか?
そうすれば今よりも快適にスマート、かつ万が一の事態にも備えられる家になりますよ。