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マンション住み向け台風の備え方|雨戸がついていない場合の対策も伝授

雨が降っている窓際
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  • 梅雨明けに台風シーズンがやってくる
  • マンションだから大丈夫だと思っていたけど、本当に大丈夫だろうか…
  • どんどん台風被害の規模が大きくなっている気がする…
  • 台風がくる前に台風対策しておきたい
  • 自宅の被害を最小限に抑えるための対策が知りたい

そんなお悩みを解決します。

この記事でわかること
  • マンションで考えられる台風被害がわかる
  • マンションに住んでいる人がするべき台風対策がわかる
  • 台風が近づいてきたときの対策から、台風が過ぎ去ってからの行動もわかる

「年々、台風の規模が大きくなってきて、被害が大きくなってきている気がする…」と台風シーズンは毎年不安な気持ちになってしまいますよね。

頑丈なマンションとはいえ、そろそろ対策しないと危ないのでは?と感じている人も多いでしょう。確かにマンションは頑丈ですので、倒壊する恐れはありません。

しかし台風の被害に遭ってしまう可能性はあります。台風が近づいてくると分かったら、対策すべきことが15項目あります。

窓ガラスが割れたり部屋が浸水したり、お住まいの部屋にダメージを与える可能性があるためです。

本記事ではマンションに住んでいる人に向け「台風が強くなる前にできる準備」「台風が近づいてきたときの対策」「台風が過ぎ去ったときの行動」を紹介します。

この記事を読めば

マンションに特化した台風対策ができ、お住まいのマンションが受ける台風被害を軽減できます。

マンションでの台風被害

マンションは頑丈なため、台風による倒壊の心配は少ないでしょう。とはいえマンションに住んでいても、お部屋が台風被害を受ける可能性があります。マンションでは、以下のような台風被害が考えられます。

  • 窓ガラスが割れる
  • 雨漏りや吹き込み被害
  • ベランダからの浸水
  • 台風でベランダに置いてある室外機が故障

窓ガラスが割れる

台風により、お部屋の窓ガラスが割れる可能性があります。窓ガラスが割れる理由は、おもに以下2つです。

  1. 飛来物
  2. 風圧

最も多いのは、風に飛ばされて窓ガラスに当たってしまう飛来物です。

  • パイプ、物干し竿
  • 小石

ベランダなど外に置いているものが風で飛び、窓ガラスに直撃することがあります。小さな石でも台風の風圧に乗って窓ガラスに当たれば、とてつもない威力になるでしょう。

マンションに住んでいる人は、飛来物に注意しなければいけません。

通常、風圧によって窓ガラスが割れるのは考えにくいのです。しかし高層階ほど風を遮るものがなく、台風が近づくにつれ風圧が増し、その結果窓ガラスが割れてしまう被害があります。

「高層マンションだから飛来物の心配はない」と油断せず、風圧で窓ガラスが割れる可能性もあると知っておきましょう。

雨漏りや吹き込み被害

マンションでも雨漏り被害があります。台風の影響で、窓の隙間から雨水が入ってくる可能性があるからです。

窓の隙間はもちろん、通気口から雨が吹き込んでくることもあります。そのため壁紙やフローリングが雨漏り被害を受けます。

雨漏りは戸建住宅だけではなく、マンションでもあり得るのだと覚えておきましょう。

ベランダからの浸水

台風がやってきたときは、ベランダに注意を向けましょう。ベランダに水が溜まり、部屋に浸水してくる可能性があるためです。

短時間で雨が大量に降った場合、ベランダの排水が間に合わず、水が溜まってしまうことがあります。

もし排水口の溝が詰まっていたら、なおさら水が溜まりやすいでしょう。そのためベランダに水が溜まり、窓からお部屋の中に水が浸入してくるかもしれません。台風時はベランダからの浸水に注意です。

台風でベランダに置いてある室外機が故障

台風の規模が大きい場合、エアコンの室外機が転倒し、故障することがあります。普段は固定されているため、ちょっとやそっとの風で室外機は動きません。

しかし台風では風速40メートル以上になることもあります。そのため室外機が倒れ、故障につながります。

またベランダに水が溜まってしまった場合、水没によって故障することも。雨に濡れただけでは室外機は故障しづらいですが、水没となると故障する可能性が高まります。

マンションでは室外機がベランダに置かれている場合が多く、エアコンが使えなくなる可能性があります。

台風でマンションが倒壊する可能性はある?

あまりにも台風の規模が大きく「マンションが倒壊するのでは?」と不安になる人もいるでしょう。高層マンションだと、地震よりも台風のほうが揺れると感じることも。

しかし台風でマンションが倒壊する話は聞いたことがありません。地震対策されているため、台風でマンションが倒壊する心配はしなくてよいでしょう。

マンション住み必見!台風が強くなる前にできる準備

マンションに住んでいる人は、台風が強くなる前にできる限り準備しましょう。台風が強くなる前にできる準備は、以下の7項目です。

  1. 窓に雨戸ない場合の台風対策
  2. 風対策でマンションのベランダに物は置かない
  3. 台風前にベランダにある突っ張り棒は室内にしまう
  4. 機械式駐車場の場合は車を移動させる
  5. バイクや自転車は移動or固定しておく
  6. 停電に備えて保冷剤を用意する
  7. 軍手とスリッパを近くに置いておく

それぞれ詳しく紹介します。

窓に雨戸ない場合の台風対策

最近のマンションでは、窓に雨戸がついていない場合があります。私が住んでいるマンションにも雨戸はついていません。

ここで我が家がしている対策と、今後やりたい対策を紹介します。

  • 台風がくる前にマンションの窓ガラス補強対策
  • 外側ではなく窓の内側にダンボールを貼って台風対策
  • 窓の外側にシャッターを取り付けて台風対策

台風がくる前にマンションの窓ガラス補強対策

台風がやってくる前に窓ガラスの補強は大事です。しかし飛来物は防ぎようがなく、風圧や飛来物による被害を直接受けてしまいやすいでしょう。

そのため窓ガラスが割れたときを想定した対策をします。窓ガラスには「ガラス飛散防止フィルム」を貼りましょう。

窓ガラスが割れてしまったとき、飛び散ってしまうのを防いでくれます。フィルムがない場合は養生テープでも代用可能です。

窓ガラスは割れないのが一番です。とはいえ、割れてしまったときの被害を抑えるために準備しましょう。

外側ではなく窓の内側にダンボールを貼って台風対策

ガラス飛散防止フィルムも養生テープもない場合、段ボールで代用しましょう。段ボールでも窓ガラスを補強できますし、部屋の中にはいってくるガラス破片を減らせます。

もし可能ならガラス飛散防止フィルムと併用するのも効果的。ここで注意なのは段ボールは窓の内側室内側に貼りましょう。窓の外に貼るのは、絶対に避けてください。

雨や風で段ボールが飛ばされ、他の人に迷惑をかけてしまう可能性があります。人に当たってしまうと、ケガをさせてしまうかもしれません。

段ボールは必ず窓の内側、室内側に貼って対策しましょう。

窓の外側にシャッターを取り付けて台風対策

「そもそも窓ガラスを割りたくない」場合は、後付けのシャッターを取り付けるのが一番効果的でしょう。

ただし、マンションの場合は注意が必要です。マンションのベランダや窓は共用部分に指定されている可能性があるからです。

これはマンションによって区分が異なるため、シャッターをつけていいか確認が必要です。マンションで後付けシャッターを取り付けたい場合は、確認してからにしましょう。

風対策でマンションのベランダに物は置かない

台風が近づいてくると分かったら、ベランダには物を置かないようにしましょう。風でベランダに置いている物が飛ばされるためです。

マンションは収納が少なく、ベランダに色々置いている人が多いでしょう。

  • 植木鉢
  • スコップ
  • バケツ
  • クーラーボックス
  • アウトドアグッズ

上記のようなものは、風で飛ばされるかもしれません。風で飛ばされそうなものは危険なため、すべて室内に移動させましょう。

台風前にベランダにある突っ張り棒は室内にしまう

ベランダに置かれている小物のほか、突っ張り棒も室内にしまいましょう。いわゆる物干し竿です。

風で飛ばされ、他の人の窓ガラスを割ってしまう恐れがあります。また歩いている人に当たる可能性もあるでしょう。

近隣の人に迷惑をかけないよう、物干し竿も忘れずにしまいましょう。

機械式駐車場の場合は車を移動させる

地下に収納される機械式駐車場に駐車している場合、車は移動させるべきです。浸水し、機械式駐車場が故障するかもしれないからです。

もし地下の収納部分を利用している場合、設備が故障したら車を出せません。同じように機械式駐車場の故障が相次ぐ可能性も高く、車を出せるようになるまで時間がかかるでしょう。

車を使わなければいけないのなら、予定に支障をきたします。台風がくる前に、車を高台などの安全な場所に移動させましょう。

バイクや自転車は移動 or 固定しておく

忘れがちなのがバイクや自転車。台風がくる前に移動、もしくは固定する対策をしておきましょう。倒れて故障する可能性があるからです。雨量が多い場合、バイクが水没する可能性もあります。

可能ならバイクは安全な場所へ移動させましょう。自転車はできるなら室内へ移動させるほうが安全です。私はスポーツタイプの自転車に乗っていることもあり、台風時は室内に保管しています。

室内に持ってくるのが難しい場合は、安全な場所に移動させるか、せめて倒れないように固定しましょう。

マンションの自転車置き場に車輪止めがあるなら、ヒモなどで固定できます。

停電に備えて保冷剤を用意する

台風には停電を引き起こすリスクがあります。夏の場合は、保冷剤を用意しておきましょう。エアコンが使えなくなるため、暑さ対策で必要だからです。

保冷剤があればタオルでくるみ、体に当てて暑さ対策ができます。個人的にはうちわや扇子があると、なお良しです。

台風時は暑くても窓が開けられないため、暑さ対策も重要です。

軍手とスリッパを近くに置いておく

窓ガラスが割れてしまう可能性を考慮し、軍手とスリッパを用意しましょう。窓ガラスが割れた場合、安全に処理できるようにするためです。

割れた窓ガラスの破片を素手で触ると、ケガをする危険があります。そのため軍手をつけて処理しましょう。

また窓ガラスの破片が散らばったら、素足で歩くのも危険です。普段はスリッパを履かない人も、台風のときはスリッパを用意しましょう。

台風が近づいてきたときの対策

台風がくる前に対策すれば終わりではありません。対策が近づいてきたときの対策も必要です。台風が近づいてきたときの対策は、以下の4項目です。

  1. 24時間換気システムを止める
  2. 玄関ポーチやベランダからの浸水対策する
  3. ドアストッパーで居室のドアを固定する
  4. お風呂に水を溜めておく

24時間換気システムを止める

台風が近づいてきたら、24時間換気システムを止めましょう。雨風が強い状態で稼働させていると、雨風が入る可能性があるからです。

24時間換気システムは、通常外から空気を室内へ取り込むために設置されています。しかし雨風の強い台風が近いときは止めてないと、雨風が換気口からはいってくることがあります。

24時間換気システム同様、換気扇も止めたほうがいいです。台風が暴風域に入ったときは止め、台風が過ぎ去ったら再度つけましょう。

玄関ポーチやベランダからの浸水対策する

窓から水が入ってきたら、浸水対策でタオルを置きましょう。ここで注意なのが、タオルを窓枠に詰め込みすぎないこと。

あまりにも深く詰めると、タオルが余計に水を吸い上げてしまいます。浸水を防ぐはずが、お部屋の中に水をいれてしまいかねません。

また窓ほど浸水を防ぐ機能がないため、玄関からの浸水対策も重要です。玄関にタオルを置くのも有効ですが、私は土のうを置く対策がおすすめです。

土のうはホームセンターでも買えますので、台風が暴風域に入る前に買っておきましょう。もし買い忘れてしまったら、ゴミ袋に水をいれた「水のう」も有効です。

ドアストッパーで居室のドアを固定する

リビングや寝室など、居室のドアを固定しておきましょう。玄関ドアを開け閉めするとき、台風による強い風圧のせいで、室内のドアが勝手に強く閉まることがあるからです。

小さなお子様がいる場合、突然強く閉まるドアにぶつかり、ケガするかもしれません。大人も同じくケガをしてしまう可能性があり、ドアは開けっぱなしにしておくほうが安全です。

ヒモやドアストッパーで、居室のドアを固定しておきましょう。

お風呂に水を溜めておく

忘れがちなのが断水対策。台風のときは停電だけではなく、断水の可能性もあります。

生活用水の確保が難しくなるため、お風呂に水を溜めておきましょう。お風呂に水を溜めておくと、断水時のトイレにも利用できます。

ほかにも台風が近づくと食料が買いに行けません。そのため事前に買っておく必要があります。台風に備えた食べ物については台風に備えた食べ物はどうする?スーパーに食べ物がなくなって困る前にで詳しく紹介しています。

台風が過ぎ去ったら確認するポイント

台風が過ぎ去って安心するでしょう。しかし台風が過ぎ去ってからも行動しましょう。

台風が過ぎ去ったら確認するポイントは、以下の4項目です。

  1. 被害を確認する
  2. 玄関やバルコニーなどの金属部分を拭く
  3. ベランダの排水口を掃除する
  4. 保険会社に連絡する

被害を確認する

台風による被害がないか、以下を確認しましょう。

  • ベランダ
  • 室外機

被害を受けていると分かったら、写真を撮っておくと良いです。保険会社に提出すると、修理や買い替え費用を負担してくれるためです。受けた被害をカバーするところまでが、台風対策です。

玄関やベランダなどの金属部分を拭く

台風が過ぎ去ったら、玄関やベランダなどの金属部分を拭きましょう。そのままにしておくと、金属部分が錆びてしまうからです。台風は海水を多く含んでいます。

そのため金属部分をそのままにしておくと、錆びやすいのです。

  • 玄関のドア
  • ベランダの手すり

上記部分などは、水に濡らして固く絞った雑巾で拭き、その後乾いた雑巾で拭くと良いのです。

ベランダの排水口を掃除する

台風がくる前にベランダの掃除をしたかと思いますが、台風が過ぎ去ったら再度掃除しましょう。

台風でベランダにゴミが運ばれてしまったかもしれないからです。特にベランダに水が溜まった場合、排水口にゴミが溜まっているかもしれません。

次に台風がきたときや大雨のとき、排水口が詰まって浸水することも。常に排水口をキレイにしておくことで、浸水対策になります。

保険会社に連絡する

台風による被害が確認できたら、保険会社に連絡しましょう。火災保険に自然災害の項目が含まれていたら、修理費用などが保険適用になります。

火災保険に自然被害が含まれているかは約款を確認してください。よく分からない場合は電話したほうが早いでしょう。

もし自然災害が含まれていないのなら、この機会に火災保険を見直すのも手です。見直すだけなら無料です!

「火災保険はなんでもいい」ではなく、あなたにとって最適な火災保険を選びましょう。

マンションでの台風の備え方まとめ

今回はマンションに住んでいる人に向け「台風が強くなる前にできる準備」「台風が近づいてきたときの対策」「台風が過ぎ去ったときの行動」を説明しました。

最後に本記事の内容をまとめておきます。

マンションでの台風被害

  • 窓ガラスが割れる
  • 雨漏りや吹き込み被害
  • ベランダからの浸水
  • 台風でベランダに置いてある室外機が故障

台風が強くなる前にできる準備

  1. 窓に雨戸ない場合の台風対策
  2. 風対策でマンションのベランダに物は置かない
  3. 台風前にベランダにある突っ張り棒は室内にしまう
  4. 機械式駐車場の場合は車を移動させる
  5. バイクや自転車は移動or固定しておく
  6. 停電に備えて保冷剤を用意する
  7. 軍手とスリッパを近くに置いておく

台風が近づいてきたときの対策

  1. 24時間換気システムを止める
  2. 玄関ポーチやベランダからの浸水対策する
  3. ドアストッパーで居室のドアを固定する
  4. お風呂に水を溜めておく

台風が過ぎ去ったら確認するポイント

  1. 被害を確認する
  2. 玄関やバルコニーなどの金属部分を拭く
  3. ベランダの排水口を掃除する
  4. 保険会社に連絡する

台風への備えで大切なこと

台風対策で大切なのは、事前に準備しておくこと。技術の発達により、台風がやってくるタイミングが分かりやすくなりました。そのおかげで事前に準備できます。

年々、台風による被害が大きくなっています。台風がやってきたときに出掛けるのは危険です。

そのため事前に買うべきものは買うなど、事前準備を可能な限り行いましょう。台風直撃に備えた買い物については台風直撃に備えた買い物リスト|停電対策・事前にやるべき11項目で詳しく紹介していますので、そちらも参考にしてください。